バブル崩壊から10余年が経ち、商店街を取り巻く環境は激変しました。
TVや新聞などでは景気回復が進んでいると報道されています、
しかし、末端の個店までは景気回復はいまだ実感できないでいます。
地域的にも神田は再開発の進む東京駅、大手町、秋葉原に挟まれ埋没している状態です。
商店街の活性化は地域力の活性化なくしてはありえないと考えています。
とりわけ安全、安心、街づくりを中心課題として2005年より現在まで3年間活動を
継続しています。
平成15年5月より千代田区役所、神田、万世橋両警察、各町会の皆さまの
ご協力のもと開始されました夜間パトロールの成果は、平成15年12月の
防犯カメラの設置とあいまって違法客引きや違法張り紙、捨て看板の減少など大きな
成果をあげています。
いまや、安全はただではないと言われます。
安全な街は当たり前の物ではなく、それだけで集客の促進や事業所の誘致など
経済的な効果があると考えています。
夜間パトロールを始めとする地域安全運動は地域の資産価値、商売の価値を
高める活動だと認識しています。
今後も西口商店街は率先してこの活動を推進して行きたいと考えます。
次に、ここ数年のIT化の波は各個店の顧客の流れを一変させています。
今までは人通りの多いところが立地の良い所と言われてきました。
事実、人の目に触れるということはそれだけで情報を広めることができました。
しかし、神田界隈の顧客は以前とは異なり可処分所得の格差が大きくなっています。
通行客は顧客ではなくただ通っている人ということができます。
今、パソコンやモバイルを使用したインターネットの普及により
お客が探している地域や商品情報を検索し、目的のお店や、商品を決めてから町に出る。
こうなると、情報検索に該当しないお店にはお客が来ない現象がおきています。
この対応として商店街の枠をこえて地域のお店自慢を研究する
「神田名物再発」研究会の開催やIT委員会を中心に各個店の情報化を推進する。
他に負けない情報の発信こそが各店舗のみならず地域の繁栄につながると思います。
また、
今年、東京都新元気出せ商店街活性化事業と、千代田区にぎわい街づくり事業のご支援を受け、7月6日7日に開催される第8回神田、秋田湯沢、七夕絵どうろう祭りは
神田地域にとって大きな集客イベントです。
是非、地域の方々はこのイベントを活用して自店の売り上げ増進に
つなげていただきたいと考えています。
それから、
商人にとっての観光とは自分の商いが観光であると認識する必要があります。
この店でしか体験できない味、ここでしか買う事のできない商品は、十分観光としての価値があります。
いまこそ自分の商いに自信を持って他とは違うという事を情報発信する事が重要だと考えます。
この集積こそが神田駅西口通りのみならず神田の街全体がエンターテーメントであること、神田にきてわくわくする楽しい街を作ることに繋がると思います。
現在、
夜間パトロールを始めとする地域安全運動の成果もありまして、
金曜日の夜ともなると神田駅周辺は多くの來街者で溢れています。
しかしながら地域に中心である神田駅は昔のまま、決してきれいな駅とは言えません。
安全でキレイなところには人が集まります。
今、神田駅の改修工事が話題になっていますが是非、早期に実現していただきたいと思います。
また、神田駅改修の折には駅構内に「神田地域の情報センター」を
設置していただき、地域の発展にご協力いただけますようJR東日本の皆さまに
お願い申し上げます。
最後にここにおられる皆さまのご繁栄とご健勝を心中より祈念いたしまして
私の挨拶とさせていただきます。
▲総会の様子
ご来賓、組合員など約45名の方が出席されました。
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